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地元では「けぶ」と言って疎んじられ、「ああ、このけぶが無ければ富士山も綺麗でいいんだがなあ」という嘆きをよく耳にする。 行政は煙突撤去を企業に働きかけ、今少しずつ煙突が壊され始めてきた。しかし、煙突の「けぶ」は企業活動の象徴であり、「けぶ」と共に幾多の家族の生計が成り立っているのも事実である。 煙突から勢いよく出る「けぶ」は生産活動の力強さを感じさせてくれ、まさに蒸気機関車の煙のような思いを覚える。 元気な昼の煙突、妖気漂う夜の煙突、不思議な魅力の雨後の煙突、これらの煙突のほか、いつの間にか魅せられてシャッターを切った「けぶ」の姿など、作者にとって煙突の見える街は、とても魅力的な街なのである。カラー約50点。 <作者のプロフィール> 山田 康(ヤマダ ヤスシ) 1941年新潟県生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科卒業。静岡ガス株式会社退職後、現在に至る。 95年頃より写真撮影を始める。96年、故木村仲久氏に同行し中国へ撮影旅行。その後中国へは6回撮影に行く。 写真展に、2006年「インド巡遊―心に焼きついた私風景」があり、写真集に『ふたりの写真集 中国点景』(2000年12月)、『Delhi』(06年3月)がある。
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